
水は体内でどう吸収される?飲んだ水の行方
水を飲んだあと、その水は体の中でどこへ行くのでしょうか。
「胃にたまって、そのまま腎臓へ行く」「余った水がすぐ尿になる」と思っている方もいるかもしれません。
実際には、飲んだ水は消化管から吸収され、体内の水分の一部になります。
そして血液などを介して全身へ運ばれ、細胞内外の水分として利用されながら、体内の水分バランスを支えています。
今回は、飲んだ水がどこで吸収され、体内をどのように巡り、最終的にどのように排出されるのかをわかりやすく解説します。
飲んだ水はまず消化管へ
口から飲んだ水は、食道を通って胃へ入ります。
その後、消化管を進みながら体内へ吸収されていきます。
水は食べ物のように細かく分解してから吸収する必要はありません。
消化管から吸収された水は、体内の水分の一部となります。
つまり、飲んだ水がそのまま胃から腎臓へ流れていくわけではありません。
水分吸収の中心は小腸
飲み物や食事に含まれる水分の多くは、消化管の中でも主に小腸で吸収されます。
小腸は、栄養素を吸収する重要な場所として知られています。
同時に、水分や電解質の吸収にも大きく関わっています。
消化管の中では、飲んだ水だけでなく、消化液として分泌された水分も存在します。
それらの多くが再び吸収され、体内へ戻されます。
大腸でも水分は吸収される
小腸で吸収されなかった水分の一部は、大腸でも吸収されます。
大腸では、水分や電解質が吸収されながら便が形成されていきます。
このため、下痢などで腸の内容物が速く通過すると、水分の吸収が十分に行われないことがあります。
便とともに多くの水分や電解質が失われれば、体内の水分状態にも影響します。
水分の損失が補給を上回れば、脱水につながることもあります。
吸収された水は血液を介して運ばれる
消化管から吸収された水は、体内の水分の一部になります。
そして血液を介しながら、全身の組織へ運ばれていきます。
血液の液体成分である血漿の大部分も水分です。
血液は全身を巡り、酸素や栄養素などの運搬に関わっています。
血液と水分については、血液と水分の関係|血漿はどんな役割をしている?で詳しく解説しています。
吸収された水は体液の一部になる
体内に入った水は、一か所に集めて保存されるわけではありません。
体内の水分は、大きく細胞内液と細胞外液として存在しています。
細胞内液は細胞の中にある水分です。
細胞外液には、血漿や組織間液などがあります。
飲んだ水も体内へ吸収されたあと、こうした体液の一部として体内のさまざまな場所に存在します。
詳しくは、細胞内液と細胞外液とは?体内の水分はどこにある?をご覧ください。
水は細胞の中にも存在する
体の水分の多くは、細胞の中にも存在しています。
細胞の内側と外側では、ナトリウムやカリウムなどの電解質の構成が異なります。
そのため、水分は細胞内外の状態に応じて移動します。
ここで関係するのが浸透圧です。
水分と電解質のバランスについては、浸透圧とは?体内の水分と電解質のバランスで詳しく解説しています。
水分と電解質は一緒に考える
体内の水分を考えるとき、水だけを見るのでは十分ではありません。
体液には、ナトリウムやカリウムなどの電解質が含まれています。
水分と電解質は、体液の量や濃度を保つうえで深く関係しています。
特に大量の発汗や下痢、嘔吐などでは、水分とともに電解質も失われることがあります。
詳しくは、電解質とは?水分補給とナトリウム・カリウムの関係をご覧ください。
それぞれのミネラルについては、ミネラル辞典でも紹介しています。
飲んだ水はすぐ尿になる?
水を飲んだあと、比較的早くトイレへ行きたくなることがあります。
しかし、今飲んだ水がそのまま一直線に腎臓へ行き、尿になって出ているわけではありません。
体内では、吸収された水を含めた全体の水分状態をもとに、尿として排出する水分量が調節されています。
その中心的な役割を担う臓器の一つが腎臓です。
詳しくは、腎臓は水分をどう調節する?尿と体内の水分バランスをご覧ください。
腎臓は必要な水分を体内に戻す
腎臓には血液が流れ込み、その一部がろ過されます。
ろ過された水分がすべて尿として排出されるわけではありません。
体に必要な水分は再吸収され、体内へ戻されます。
そして、体内の状態に応じて最終的な尿量が調節されます。
尿の色や量と水分状態については、尿の色や量で水分不足はわかる?尿と水分の関係で解説しています。
水は尿以外からも出ていく
体内に入った水分が出ていく経路は、尿だけではありません。
便、汗、呼吸、皮膚などからも水分は失われています。
特に、呼吸や皮膚から意識しないうちに失われる水分を不感蒸泄といいます。
不感蒸泄は、汗をかいていないときや眠っている間にも続いています。
詳しくは、不感蒸泄とは?汗をかかなくても失われる水分をご覧ください。
汗をかけば水分の出入りも変わる
暑い日や運動時には、体温を調節するために発汗量が増えます。
汗によって多くの水分が失われれば、体内の水分状態にも変化が起こります。
すると、喉の渇きや腎臓による尿量の調節などによって、水分状態を保とうとする働きが起こります。
汗には、水分だけでなくナトリウムなどの電解質も含まれています。
発汗と水分については、汗の成分はほとんど水?発汗と水分・ミネラルの関係で詳しく解説しています。
水分が不足すると体は水を守ろうとする
体内の水分が不足すると、体はその変化に対応します。
その一つが喉の渇きです。
水を飲みたいという感覚を起こし、水分の摂取を促します。
同時に、腎臓では尿として失う水分を減らす方向に調節されます。
このように体は、「水を取り入れること」と「水を失いすぎないこと」の両方で水分状態を保っています。
水分補給は「吸収したあと」まで考える
水分補給というと、「何リットル飲むか」に注目しがちです。
しかし、飲んだ水は体内へ吸収され、体液の一部となり、全身を巡ります。
その一方で、尿や汗、呼吸、皮膚などから水分は失われています。
つまり、水分補給は飲んだ量だけではなく、体に入る水と出ていく水のバランスとして考えることが大切です。
日常の水分補給については、水分補給はいつ・どのくらい?1日に必要な水分量と飲むタイミングをご覧ください。
飲んだ水は全身を巡り、体の水分の一部になる
口から入った水は、消化管を通り、主に小腸などから吸収されます。
吸収された水は体液の一部となり、血液などを介して全身へ運ばれます。
そして、細胞内外の水分として存在しながら、さまざまな生命活動を支えています。
一方、余分な水分は腎臓によって調節され、尿などとして体外へ排出されます。
「水を飲む→吸収する→全身を巡る→調節する→排出する」という流れは、絶えず繰り返されています。
毎日何気なく飲んでいる一杯の水も、体内では水分バランスを支える大切な一部となっているのです。
※本記事は、水分の吸収と体内での働きに関する一般的な情報の提供を目的としています。下痢や嘔吐が続く場合、水分を摂取できない場合、強い体調不良がある場合は医療機関へご相談ください。
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店長 ミネラルアドバイザー芥川愛子です。
中学生から肌荒れがひどく、悩み、いろいろ試しました。最終的に体の中から整えること。ミネラルの大事さに辿り着きました。
本物のミネラルで体の内側から整えるシンプルで本質的な健康習慣をサポートいたします。


