
体の水分量はどのくらい?成人・子ども・高齢者の違いと水の役割
私たちの体には、どのくらいの水分が含まれているのでしょうか。
成人では、体重のおよそ60%を水分が占めるとされています。
ただし、体の水分量は誰でも同じではありません。
子ども、成人、高齢者では水分の割合が異なり、体格や体組成によっても変わります。
さらに、体内の水は単に蓄えられているわけではありません。
栄養素を運ぶ、体温を調節する、不要な物質の排出を支えるなど、生命活動に欠かせない役割を担っています。
今回は、体の水分量や年齢による違い、水が体内で果たしている役割についてわかりやすく解説します。
成人の体の約60%は水分
成人では、体重のおよそ60%を水分が占めています。
例えば体重60kgの場合、単純計算では約36kgに相当します。
人体の中で、水は非常に大きな割合を占める構成成分です。
厚生労働省の資料でも、水はヒトの身体で最大の構成要素であり、年齢や体組成によって違いはあるものの、体重のおよそ60%を占めるとされています。
詳しくは、厚生労働省の日本人の食事摂取基準「水」でも確認できます。
子ども・成人・高齢者では水分量が違う
体重に占める水分の割合は、年齢によって変わります。
厚生労働省の熱中症予防資料では、小児は約75%、成人は約60%、高齢者は約50%という目安が示されています。
つまり、年齢を重ねるにつれて、体に占める水分の割合は少なくなる傾向があります。
特に高齢者では、体内の水分量が少ないだけではありません。
喉の渇きや暑さを感じにくくなることもあり、水分不足に注意が必要です。
高齢者と水分の関係については、高齢者はなぜ脱水しやすい?で詳しく解説します。
体内の水分はどこにある?
体の水分は、一か所にまとめて蓄えられているわけではありません。
細胞の内部、細胞の周囲、血液など、体のさまざまな場所に存在しています。
大きく分けると、細胞の中にある細胞内液と、細胞の外にある細胞外液です。
細胞外液には、血液の液体成分である血漿や、細胞の周囲を満たす組織間液などがあります。
詳しい違いは、細胞内液と細胞外液とは?で解説します。
水は栄養素を運ぶ
水は、体内でさまざまな物質を運ぶための環境をつくっています。
食事から吸収された栄養素は、血液などを通して全身へ運ばれます。
酸素や栄養素を必要な組織へ届けるだけではありません。
体内で生じた不要な物質を運び、尿などとして排出することにも関わっています。
水分を多く含む血液と水分の関係も、身体の働きを理解するうえで重要です。
体液には電解質も含まれている
体内の水分は、単なる水として存在しているわけではありません。
体液にはナトリウムやカリウムなど、さまざまな電解質が含まれています。
電解質は、体内の水分バランスや神経、筋肉の働きなどに関わっています。
詳しくは、電解質とは?水分補給とナトリウム・カリウムの関係をご覧ください。
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどについては、ミネラル辞典でも解説しています。
水は体温調節にも欠かせない
水は、体温調節にも重要な役割を持っています。
暑い日や運動時には、体温が上昇します。
すると体は汗を出すことで、体から熱を逃がします。
汗が皮膚から蒸発するときに熱が奪われ、体温の上昇を抑える仕組みです。
ただし、発汗によって水分は体外へ失われます。
大量に汗をかくと、水分だけでなくナトリウムなどの電解質も失われます。
汗をかかなくても水分は失われている
体から水分が出ていくのは、汗をかいたときだけではありません。
尿、便、呼吸、皮膚などを通して、毎日水分は失われています。
特に、呼吸や皮膚から意識しないまま失われる水分を不感蒸泄といいます。
寝ている間や、エアコンの効いた室内でも水分は失われています。
汗をかいていないからといって、水分補給が不要なわけではありません。
飲んだ水は体内でどう使われる?
飲んだ水は、消化管から吸収され、体液の一部として利用されます。
その後、水分は体内を巡り、必要に応じて使われます。
余分な水分などは、尿として体外へ排出されます。
水分の吸収については、水は体内でどう吸収される?で詳しく解説します。
また、水分量を調節する重要な臓器の一つが腎臓です。
水分が不足すると脱水につながる
体から出ていく水分に対して、取り入れる水分が少なくなると、体内の水分バランスが崩れます。
その状態が進んだものが脱水です。
喉の渇きは、水分不足に気づくサインの一つです。
水分不足が進むと、口の乾燥や尿量の減少、だるさ、めまいなどがみられる場合があります。
暑い季節だけでなく、発熱、下痢、嘔吐などで水分を失った場合にも注意が必要です。
水分補給は一律の量では考えない
「水は1日何リットル飲めばいい?」と気になる方もいるでしょう。
必要な水分量は、年齢や体格だけでは決まりません。
食事、運動量、気温、湿度、発汗量などによっても変わります。
飲み物だけでなく、ごはん、汁物、野菜、果物などの食事からも水分を摂っています。
そのため、数字だけを基準に大量の水を飲めばよいわけではありません。
日常の水分補給については、水分補給はいつ・どのくらい?で詳しく解説します。
体と水の関係を知ることから始めよう
水は、私たちの体を構成する大切な要素です。
細胞の環境を保ち、栄養素を運び、不要な物質の排出や体温調節にも関わっています。
そして、体内では水だけが単独で働いているわけではありません。
電解質、血液、腎臓、発汗など、多くの仕組みと関係しています。
毎日飲んでいる水が、体の中でどのように使われているのかを知ること。
それが、日々の水分補給を考える第一歩になります。
※本記事は、人体と水分に関する一般的な情報の提供を目的としています。必要な水分量は年齢、体格、食事、運動量、気温、健康状態などによって異なります。水分摂取について医師から指示を受けている場合は、その指示に従ってください。
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中学生から肌荒れがひどく、悩み、いろいろ試しました。最終的に体の中から整えること。ミネラルの大事さに辿り着きました。
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