細胞内液と細胞外液とは?体内の水分はどこにある?

私たちの体の半分以上を占める水分。

では、その水分は体のどこに存在しているのでしょうか。

体内の水分は、一か所にまとめて蓄えられているわけではありません。

細胞の中や細胞の周囲、血液など、体のさまざまな場所に存在しています。

こうした体内の水分は「体液」と呼ばれ、存在する場所によって大きく「細胞内液」と「細胞外液」に分けられます。

今回は、細胞内液と細胞外液の違いや、それぞれの役割、体内の水分バランスとの関係をわかりやすく解説します。

体液とは?体内に存在する水分

体液とは、体内に存在する水分の総称です。

成人では、体重のおよそ60%を水分が占めるとされています。

ただし、その割合は年齢や体組成などによって異なります。

体にどのくらい水分が含まれているのかについては、体の水分量はどのくらい?成人・子ども・高齢者の違いと水の役割で詳しく解説しています。

体液は、栄養素や不要な物質の運搬、体温調節など、生命活動を支えるさまざまな働きに関係しています。

そして、体液を存在する場所によって分けたものが細胞内液と細胞外液です。

細胞内液とは?

細胞内液とは、細胞の内部に存在する体液です。

私たちの体は、多数の細胞によって構成されています。

筋肉、皮膚、内臓などを構成する細胞の内部にも水分があります。

体液のうち、およそ3分の2は細胞内液として存在すると考えられています。

細胞内では、生命活動を維持するためにさまざまな化学反応が行われています。

細胞内液は、こうした反応が行われる環境を構成する重要な存在です。

細胞外液とは?

細胞外液とは、細胞の外側に存在する体液です。

代表的なものには、血液の液体成分である血漿や、細胞の周囲を満たしている組織間液などがあります。

血漿は血管の中に存在し、さまざまな物質を運ぶことに関わっています。

血液と水分については、血液と水分の関係|血漿はどんな役割をしている?でも詳しく見ていきます。

一方、組織間液は細胞と細胞の間に存在しています。

血液と細胞の間で物質がやり取りされる際にも、こうした細胞外液が関係しています。

細胞内液と細胞外液の違い

細胞内液と細胞外液の大きな違いは、存在する場所です。

細胞内液は細胞膜の内側、細胞外液は細胞膜の外側に存在しています。

さらに、含まれる電解質の構成にも違いがあります。

細胞外液ではナトリウムが主要な陽イオンです。

一方、細胞内液ではカリウムが主要な陽イオンとなっています。

こうした電解質と水分の関係は、体内の水分バランスを考えるうえで重要です。

ナトリウムやカリウムなどについては、ミネラル辞典でも解説しています。

細胞内液と細胞外液はどう分けられている?

細胞内液と細胞外液の間には細胞膜があります。

細胞膜は、細胞の内側と外側を隔てています。

しかし、完全に閉ざされているわけではありません。

水やさまざまな物質は、細胞膜を介して移動しています。

この水分移動を理解するときに重要になるものの一つが浸透圧です。

浸透圧とは?体内の水分と電解質のバランスでは、水がどのように移動するのかを詳しく解説します。

水分と電解質のバランスが大切

体液を考えるときは、水分量だけを見るのでは十分ではありません。

体液には、ナトリウムやカリウムなどの電解質が溶けています。

水分と電解質は互いに関係しながら、体内環境の維持に関わっています。

例えば、汗をかくと水分だけでなくナトリウムなども失われます。

汗の成分と水分・ミネラルの関係を知ると、水分だけでなく電解質について考える必要がある理由も見えてきます。

体内の水分バランスはどう保たれる?

私たちは、飲み物や食事から毎日水分を取り入れています。

一方、尿や便、汗、呼吸、皮膚などを通して水分を体外へ出しています。

それでも通常は、体内の水分量や電解質の濃度が一定の範囲に保たれるよう調節されています。

この調節で重要な役割を担う臓器の一つが腎臓です。

腎臓は水分をどう調節する?では、尿と体内の水分バランスについて詳しく見ていきます。

また、体から排出される尿の量や色と水分の関係も、体内の水分状態を考えるうえで知っておきたいテーマです。

体からは意識しないうちにも水分が出ている

体液は、尿や汗として目に見える形で失われるだけではありません。

呼吸や皮膚からも、私たちは常に少しずつ水分を失っています。

このような水分損失を不感蒸泄といいます。

汗をかいている感覚がなくても、体では水分の出入りが続いているのです。

そのため、体内の水分バランスは、飲んだ水の量だけで考えることはできません。

水分が不足すると体液のバランスにも影響する

体から失われる水分に対して、取り入れる水分が不足すると、体内の水分状態が変化します。

その状態が進むと、脱水につながります。

暑い環境で大量に汗をかいた場合だけではありません。

発熱、下痢、嘔吐などでも水分や電解質を失うことがあります。

体液の状態を保つためには、失われる水分と取り入れる水分のバランスが重要です。

飲んだ水は体液の一部になる

私たちが飲んだ水は、消化管から吸収されます。

吸収された水分は体内へ取り込まれ、体液の一部として利用されます。

では、コップ一杯の水は、飲んだあとどこを通って体内へ入るのでしょうか。

水は体内でどう吸収される?飲んだ水の行方では、水を飲んでから吸収されるまでの流れを詳しく解説します。

体内に入った水分は、その後もさまざまな仕組みによって調節されます。

体液を知ると「水を飲む」の意味が見えてくる

体内の水分は、細胞内液と細胞外液として体のさまざまな場所に存在しています。

細胞内液は細胞の内部にあり、細胞外液には血漿や組織間液などがあります。

さらに、それぞれの体液にはナトリウムやカリウムなどの電解質が含まれています。

私たちが毎日飲んでいる水は、体に入ったあと、こうした体液の一部として生命活動を支えています。

そして、水分の摂取と排出、電解質、腎臓、発汗などが互いに関係しながら、体内環境は保たれています。

水を飲むことだけではなく、その水が体のどこにあり、どう使われているのかを知る。

身体と水の関係を理解するうえで、細胞内液と細胞外液はその基本となるテーマです。

※本記事は、人体の水分や体液に関する一般的な情報の提供を目的としています。


左 35歳 右 50歳

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店長 ミネラルアドバイザー芥川愛子です。
中学生から肌荒れがひどく、悩み、いろいろ試しました。最終的に体の中から整えること。ミネラルの大事さに辿り着きました。
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