
水の硬度とは?カルシウム・マグネシウムとの関係や計算方法
ミネラルウォーターの表示や水についての記事で、「硬度」という言葉を見たことはありませんか。
「硬度100mg/L」「軟水」「硬水」などと表示されていても、その数字が何を意味しているのか分かりにくいかもしれません。
水の硬度は、主に水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量をもとに表される指標です。
硬度を知ることで、水の特徴や軟水・硬水の違いを理解しやすくなります。
今回は、水の硬度とは何か、カルシウム・マグネシウムとの関係、硬度の計算方法や水によって硬度が異なる理由について紹介します。
水の硬度とは?
水の硬度とは、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの量を一定の方法で数値化したものです。
一般的には、カルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウムの量に換算し、1リットルあたり何mg含まれるかをmg/Lで表します。
硬度が低い水は軟水、硬度が高い水は硬水と呼ばれます。
つまり、水そのものが物理的に「硬い」「やわらかい」という意味ではなく、水に含まれるミネラル成分を表す指標の一つです。
硬度に関係するカルシウムとは?
カルシウムは、人のからだに必要な必須ミネラルの一つです。
食品だけでなく、自然界の岩石や土壌などにも存在しており、水が地層などを通る過程で水中に含まれることがあります。
水に含まれるカルシウム量が多くなると、ほかの条件が同じであれば硬度も高くなります。
ただし、水のカルシウム含有量は水源や地域によって異なります。
硬度に関係するマグネシウムとは?
マグネシウムも、人のからだに必要な必須ミネラルです。
カルシウムと同様に自然界にも存在し、水が岩石や地層などと接することで水中に含まれることがあります。
硬度を算出するときは、カルシウムだけではなくマグネシウムの量も重要になります。
そのため、カルシウム量だけを見て水の硬度を判断することはできません。
水の硬度はどうやって計算する?
日本で一般的に使われる硬度は、カルシウムとマグネシウムの濃度を炭酸カルシウム量に換算して求めます。
簡易的には、次のような式で計算できます。
硬度(mg/L)=カルシウム(mg/L)×2.5+マグネシウム(mg/L)×4.1
たとえば、カルシウムとマグネシウムの含有量が分かれば、おおよその硬度を計算できます。
ミネラルウォーターの商品によっては、硬度そのものが表示されているものもあります。
軟水と硬水は何mg/Lで分かれる?
硬度によって水を軟水や硬水に分類できますが、その区分は国や機関などによって異なる場合があります。
そのため、硬度の分類を見る際は、どの基準に基づいているのか確認することが大切です。
一般的には、硬度の数値が低いほど軟水、高くなるほど硬水として扱われます。
「軟水か硬水か」という分類だけでなく、実際の硬度が何mg/Lなのかを見ると、水の違いをより具体的に比較できます。
なぜ水によって硬度が違うの?
水の硬度が地域や水源によって異なる理由の一つが、地質や水が移動する環境の違いです。
雨や雪として地上に降った水の一部は、土壌へ浸透して地下水になります。
地下を移動する水は岩石や地層などと接し、その過程でカルシウムやマグネシウムなどの成分を含むことがあります。
どのような地層を通るのか、どの程度の時間地中に存在するのかなどによって、水に含まれる成分は変わります。
そのため、同じ国の水でも地域や水源によって硬度が異なることがあります。
日本の水は硬度が低い?
日本では、比較的硬度の低い水が多いとされています。
日本は降水量が多く、山地が多いことなどから、水が比較的短い時間で河川や海へ流れる地域があります。
一方、石灰岩などの地層が広がる地域では、カルシウムなどを多く含む硬度の高い水になることがあります。
日本国内でも硬度は一定ではないため、自分の地域の水道水が気になる場合は、水道事業者が公開している水質検査結果などから確認できます。
水道水にも硬度がある
硬度はミネラルウォーターだけのものではありません。
水道水にもカルシウムやマグネシウムが含まれているため、地域ごとに硬度があります。
水道水の水源が河川なのか地下水なのか、地域の地質などによっても硬度は異なります。
引っ越したときに水の味や石けんの泡立ちなどが以前と違うと感じる場合、水質や硬度の違いが関係していることもあります。
硬度は水の味にも関係する?
水の味は硬度だけで決まるものではありませんが、水に含まれるミネラル成分は味や口当たりに関係する要素の一つです。
普段から軟水を飲んでいる人が硬度の高い水を飲むと、口当たりや風味の違いを感じることがあります。
一方で、同じ硬度でもミネラルの組成や水温などによって感じ方は異なります。
硬度は、水の特徴を知るための一つの指標として考えるとよいでしょう。
硬度は料理にも関係する
水は炊飯やだし、煮物、コーヒー、お茶など、さまざまな料理や飲み物に使われます。
そのため、水の硬度や成分の違いによって、味や抽出のされ方、食感などに違いが生じる場合があります。
日本では軟水が多く使われてきたため、和食にも軟水を利用することが一般的です。
一方、硬水が多い地域では、その土地の水に合った料理文化が発達してきました。
硬度とミネラル量は同じ意味ではない
硬度が高い水を「ミネラルが多い水」と表現することがありますが、硬度と水に含まれるすべてのミネラル量は同じ意味ではありません。
硬度は主にカルシウムとマグネシウムをもとに算出する指標です。
水には、それ以外の成分が含まれている場合もあります。
水の成分を知りたい場合は、硬度だけでなく個々の成分表示を見ることが大切です。
硬度を知ると水の違いが見えてくる
普段飲んでいる水も、硬度を比べてみると違いが見えてきます。
水道水、国内の天然水、海外のミネラルウォーターなど、それぞれの硬度を確認してみるのも面白いでしょう。
ただし、硬度が高ければ良い、低ければ良いというものではありません。
飲み水としての好みや料理への使用など、目的によって選び方は変わります。
硬度は水の特徴を知るための一つの指標です。カルシウムやマグネシウムとの関係を知り、自分が普段使っている水について考えてみましょう。
※本記事は水の硬度に関する一般的な情報の提供を目的としています。硬度の表示方法や分類基準は国・機関などによって異なる場合があります。商品については各メーカーの表示をご確認ください。






