災害と水辞典
いざという時に生命を守る水の知識。

ローリングストックとは?水を無理なく備蓄する方法

防災用の水を備えておきたいと思っても、「賞味期限の管理が大変」「置き場所がない」「気づいたら期限が切れていた」ということは少なくありません。

そこで取り入れやすいのが、普段使うものを少し多めに備え、使った分だけ買い足していくローリングストックです。

今回は、ローリングストックとはどのような備蓄方法なのか、水の備蓄に取り入れるメリットや注意点についてわかりやすく解説します。

ローリングストックとは?

ローリングストックとは、普段から使っている食品や飲料、日用品などを少し多めに購入しておき、古いものから使い、使った分だけ新しく補充する備蓄方法です。

非常食や保存水を災害時のためだけに保管する方法とは違い、日常生活の中で消費しながら備蓄を維持します。

普段使うものがそのまま防災備蓄になるため、無理なく続けやすいのが特徴です。

水のローリングストックはどうする?

水のローリングストックも基本的な考え方は同じです。

普段飲んでいるペットボトル水などを、通常より少し多めに購入しておきます。

そして、賞味期限の近いものから日常生活で使い、減った分を新しく買い足します。

たとえば2リットルの水を常に12本置いておくと決めた場合、2本使ったら2本買い足すという形です。

この習慣を続ければ、特別な準備をしなくても一定量の水を家庭内に確保しやすくなります。

ローリングストックのメリット

水の備蓄にローリングストックを取り入れると、いくつかのメリットがあります。

  • 賞味期限切れを防ぎやすい
  • 普段飲み慣れている水を備蓄できる
  • 一度に大量購入する負担を減らせる
  • 災害時だけでなく急な断水にも対応しやすい
  • 備蓄を日常生活の習慣にしやすい

「防災用品を別に管理する」のではなく、普段の暮らしの延長で備えるという点が大きな特徴です。

水はどのくらいストックすればいい?

災害時の飲料や調理に使う水は、1人1日3リットル程度をひとつの目安に考えます。

まず3日分を備える場合は1人約9リットル、1週間分なら約21リットルです。

家族4人なら3日分で約36リットル、1週間分なら約84リットルになります。

家庭の人数や収納スペースを考えながら、まずは最低限の量から始め、無理のない範囲で増やしていくとよいでしょう。

先に古い水を使う仕組みを作る

ローリングストックを続けるポイントは、古いものから自然に使えるようにしておくことです。

新しく買った水を手前に置いてしまうと、新しいものばかり使い、奥に古い水が残ってしまうことがあります。

新しく購入したものは奥に置き、古いものを手前にするなど、先に買ったものから使える収納方法を決めておきましょう。

賞味期限は定期的に確認する

ローリングストックをしていても、備蓄量が多い場合や普段あまり水を使わない家庭では、長期間残るものが出る場合があります。

そのため、定期的に賞味期限を確認することが大切です。

防災の日や年末年始など、年に数回「備蓄を確認する日」を決めておくと管理しやすくなります。

保存水と組み合わせてもいい

ローリングストックだけで防災用の水をすべて確保する必要はありません。

たとえば、長期間保管できる保存水を非常用として確保しながら、普段飲む水をローリングストックする方法もあります。

保存水と日常用の水を組み合わせれば、交換頻度を抑えながら備蓄量を増やしやすくなります。

水以外にもローリングストックできる

ローリングストックは水だけでなく、さまざまな防災用品に利用できます。

  • レトルト食品
  • 缶詰
  • 乾麺
  • パックご飯
  • お菓子
  • トイレットペーパー
  • 乾電池
  • 衛生用品

日常的に使用するものを少し多めに持つことで、災害時の備えにつながります。

飲料水だけではなく生活用水も考える

ローリングストックで確保するペットボトル水は、基本的に飲料や調理用として優先して使います。

しかし断水時には、手洗いや洗顔、掃除、トイレなどにも水が必要になります。

飲料水の備蓄に加えて、生活用水をどう確保するかも考えておくことが重要です。

備蓄した水がなくなった場合も想定する

大規模災害では、断水が長引く場合があります。

どれだけローリングストックをしていても、家庭で保管できる水の量には限界があります。

そのため、

  • 給水所の場所を確認する
  • 給水用の容器を準備する
  • 生活用水を確保する方法を考える
  • 災害時の浄水方法を検討する

など、備蓄した水を使い切った後の対策も準備しておくことが大切です。

ローリングストックを日常の習慣にしよう

ローリングストックは、普段使う水を少し多めに置き、使った分を補充するシンプルな備蓄方法です。

非常用品を特別に管理する負担を減らしながら、日常生活の中で災害への備えを続けることができます。

「買う・使う・補充する」を繰り返し、常に一定量の水がある状態を作っておくことがポイントです。

飲料水の備蓄だけでなく、生活用水や給水方法なども含めて、家庭に合った水の防災対策を考えておきましょう。

※本記事は防災備蓄に関する一般的な情報の提供を目的としています。推奨される備蓄量や防災情報は地域や状況によって異なる場合があります。最新の情報は国や自治体などの公的機関をご確認ください。



左 35歳 右 50歳

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