水道水はそのまま飲んでも大丈夫?気になる塩素・PFAS・水質基準

日本では、蛇口をひねれば当たり前のように水が出てきます。

そのまま飲んだり、料理に使ったりしている方も多いでしょう。

一方、近年はPFAS(有機フッ素化合物)に関する報道などをきっかけに、水道水の安全性を気にする方も増えています。

「水道水はそのまま飲んでも大丈夫?」「塩素は?」「PFASは?」など、気になることも多いのではないでしょうか。

日本の水道水には水質基準が定められています。水道事業者等は、その基準に適合した水を供給することが求められています。

今回は、水道水の水質基準から残留塩素、トリハロメタンPFASまで、毎日飲む水について知っておきたい基本を解説します。

日本の水道水はそのまま飲める?

日本の水道水は、水道法に基づく水質基準に適合することが求められています。

基準の対象は、一般細菌や大腸菌などの微生物だけではありません。

鉛などの金属類、有機化合物、消毒によって生じる物質、味やにおいに関係する項目など、さまざまな観点から基準が設けられています。

つまり、水道水は単に「見た目がきれいだから飲める」わけではありません。

人が飲むことを前提として基準が設けられ、それに適合するよう浄水処理や水質管理が行われています。

そのため、基準に適合して供給されている通常の水道水について、必要以上に不安になる必要はありません。

ただし、水源や地域によって水質は異なります。含まれる成分の濃度も、全国どこでも同じではありません。

水道水の「水質基準」とは?

水道水には、人の健康や生活上の支障を防ぐための水質基準があります。

2026年4月1日からはPFOS・PFOAが新たに水質基準へ追加され、現在は52項目について基準値が設定されています。

一般細菌、大腸菌、鉛、ヒ素、トリハロメタン、PFOS・PFOAなども対象です。

さらに、水質基準とは別に「水質管理目標設定項目」や「要検討項目」も設けられています。

水道水の安全性は、一つの物質だけで判断されているわけではありません。さまざまな項目を総合的に管理することで支えられています。

現在の基準については、環境省の水質基準項目と基準値(52項目)で確認できます。

水道水に塩素が入っているのはなぜ?

水道水について気になるものの一つが「塩素」ではないでしょうか。

塩素が使われる大きな理由は、微生物による汚染を防ぎ、水を衛生的な状態で家庭まで届けるためです。

浄水場で処理された水は、水道管を通って各家庭の蛇口まで運ばれます。その過程でも衛生状態を保つ必要があります。

そこで、消毒効果を持つ塩素が重要な役割を果たします。

蛇口から出る水に残っている消毒効果を持つ塩素を残留塩素」といいます。

塩素という言葉だけを見ると、取り除いたほうがよいものに感じるかもしれません。しかし、水道水では衛生を守る役割を担っています。

残留塩素をはじめ、浄水器で除去できる物質や仕組みについては、浄水器辞典でも詳しく解説しています。

「カルキ臭」が気になることも

水道水を飲んだときに、独特のにおいを感じることがあります。

一般に「カルキ臭」と呼ばれる水道水特有のにおいには、塩素消毒が関係しています。

感じ方には個人差があります。また、地域や季節、水温などによっても違いがあります。

水質基準への適合とは別に、味やにおいが気になることもあるでしょう。そのため、飲み水や料理用の水に浄水器を利用する家庭もあります。

トリハロメタン

塩素について知るとき、一緒に覚えておきたいのが「トリハロメタン」です。

トリハロメタンは、消毒の過程で生成することがある「消毒副生成物」の一種です。

水道水では、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムの合計を「総トリハロメタン」として管理しています。

総トリハロメタンの水質基準値は0.1mg/L以下です。

残留塩素とトリハロメタンは同じものではありません。

残留塩素には水の衛生状態を保つ役割があります。一方、トリハロメタンは消毒の過程で生成することがある物質です。

こうした浄水や水質に関する用語も、浄水器辞典でまとめています。

最近よく聞く「PFAS」とは?

近年、水道水との関係で特に注目されているのがPFAS(ピーファス)です。

PFASとは、ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物と呼ばれる有機フッ素化合物の総称です。

非常に多くの種類があり、その代表的なものとしてPFOS(ピーフォス)PFOA(ピーフォア)があります。

PFOS・PFOAは、環境中で分解されにくいなどの性質を持っています。そのため、国内外で規制や水質管理が進められてきました。

PFASについてさらに詳しく知りたい方は、環境省の有機フッ素化合物(PFAS)についても参考にしてください。

2026年4月からPFOS・PFOAが水質基準に

日本ではこれまで、PFOS・PFOAは水質管理目標設定項目として管理されていました。

制度が見直され、2026年4月1日から正式に水道水の水質基準へ追加されています。

基準値は、PFOSとPFOAの合算で0.00005mg/L以下(50ng/L以下)です。

これにより、水道事業者等にはPFOS・PFOAの水質基準を守り、水質検査を行うことが義務付けられています。

基準を超過した場合には、飲用による摂取を防ぐ措置や、水源の切り替えなどによる濃度低減措置が講じられます。

なお、PFASは非常に多くの物質を含む総称です。現在の水道水質基準で対象になっているのは、PFASすべてではなくPFOSとPFOAです。

最新の制度や基準については、環境省の水道水質基準についてで確認できます。

自分の地域の水道水を調べてみよう

水道水の水質が気になる場合は、自分の地域の水質検査結果を確認してみましょう。

水源や水質は地域によって異なります。全国の情報だけではなく、実際に自宅へ供給されている水道水のデータを見ることが大切です。

自治体や水道事業者のWebサイトでは、水質検査結果や水源について公開されている場合があります。

PFOS・PFOAの検査結果を公表している水道事業者もあります。

「水道水がなんとなく不安」と感じたら、まず地域のデータを知るところから始めてみましょう。

浄水器を使うという選択肢

水質基準に適合した水道水でも、味やにおいが気になる方はいるでしょう。

また、特定の物質をさらに除去・低減したいと考える方もいます。

その場合は、家庭で浄水器を使用するという選択肢があります。

家庭用浄水器は製品によって、残留塩素、総トリハロメタン、濁り、PFOS・PFOAなど、さまざまな物質に対する除去性能が示されています。

ただし、すべての浄水器が同じ物質を除去できるわけではありません。

活性炭、中空糸膜、セラミック、RO膜など、ろ材や方式によって特徴も異なります。

「高性能」という言葉だけで判断せず、自分が気になる物質について除去性能が確認されているかを見ることが重要です。

浄水器の種類やろ材、除去対象物質について知りたい方は、浄水器辞典もご覧ください。

水と一緒に考えたい「ミネラル」

毎日飲む水を考えるときは、「何を取り除くか」だけでなく、食事を含めたミネラル摂取について知ることも大切です。

ミネラルは、私たちの体を構成し、さまざまな生理機能に関わる栄養素です。

ミネラルの基本や種類については、ミネラル辞典でまとめています。

水道水を知ったうえで、自分に合った水を選ぼう

日本の水道水は、水道法に基づく水質基準に適合するよう管理され、私たちの家庭まで届けられています。

塩素には、水を衛生的な状態で届ける役割があります。トリハロメタンなどについても水質基準が設けられています。

さらに2026年4月からは、PFOS・PFOAも正式な水質基準の対象となりました。

大切なのは、「水道水は危険」「浄水器を使えば絶対安心」と極端に考えることではありません。

水道水がどのように管理されているのかを知る。地域の水質を確認する。そのうえで、必要に応じて自分に合った浄水方法を選ぶ。

毎日口にする水だからこそ、イメージだけではなく、確認できる情報をもとに選んでいきたいですね。

当サイトで紹介している浄水器については、ミネラルウォーターサーバー・浄水器「ライフウォーター」でも詳しくご紹介しています。

※本記事は、水道水・水質・PFAS等に関する一般的な情報の提供を目的としています。水質基準や制度は変更される場合があります。最新情報については、国や自治体、水道事業者等が公表する情報をご確認ください。



左 35歳 右 50歳

数あるショップの中から地球生活 ミネラル命水へご来店いただきありがとうございます。
店長 ミネラルアドバイザー芥川愛子です。
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